例えば世界中の人間を二つに分類するとすればどういう項目があるだろうか?
男と女、子供と大人、右利きと左利き、一神教徒と多神教徒何てのもある。
だけどもし私がその答えを求められたならきっとこう言うだろう。
『ジンクスを信じる人と信じない人』と。
私、掛川南はジンクスを信じる側の人間だ。
一年前、私の友人が消えた。
あれはちょうど今と同じ季節、初春。
中学一年生の学年末だった。
雪がちらほらと降り始めたその日の放課後に、私達三人は中等部の門を帰路に着く為くぐった。
私達三人はとても仲が良かった。
元々は私を除く二人、田中麗奈と佐々山恭香の二人キリのグループだったのだが、
中学に入ったばかりで友達がクラスにいなかった私に二人が声を掛けてくれたのだ。
私は人見知りをするタイプで、加えてジンクス信者だった。
さぞかしとっつき難かっただろうなあと今になって思うが、
とにかく二人はそういう部分もひっくるめて私を受け入れてくれた。
門をくぐり終わると急に麗奈がテキストを忘れてきた、と言い出した。
科学のテキストを実験室に忘れてきた、と言うのだ。
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